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「Hello, world」を表示する

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MSYS2を試す

MSYS2を試すために、コンソールで「Hello, world」と表示するC言語プログラム「hello.c」を作ってみましょう。

MSYS2を起動して下さい。黒い画面が出てきたでしょう。「start .」(スタート、スペース、ドット)と入力して「Enter」キーを押して下さい。 フォルダが開かれます。このフォルダにサクラエディタで次のような内容のテキストファイル「hello.c」を作成します。

#include <stdio.h>
int main(void)
{
    printf("Hello, world\n");
    return 0;
}

さらに「gcc hello.c」を実行して下さい。「a.exe」というEXEファイルができれば成功です。 「./a.exe」(ドット、スラッシュ、エー、ドット、エグゼ)と入力して「Enter」キーを押せば、「Hello, world」と表示されます。

[MSYS2でのコンパイル]

うまくいかなかったときは、MSYS2で「gcc --version」を実行して、gccがちゃんとインストールされているか確かめましょう。 MSYS2にgccがインストールされていない場合は、pacmanでgccをインストールして下さい。 ファイル名と拡張子を確認しましょう。ファイル名は、全角文字と半角文字の違い、まぎらわしい文字(いちとエル、オーやゼロなど)に注意して下さい。 ソフトウェア開発においては、全角と半角文字は区別し、主に半角文字を使います。

VS2017を試す

次に、Visual Studio 2017で同じプログラムを試してみましょう。

スタートメニューのプログラムからVisual Studio 2017を起動し、 「ファイル」メニューから「新規作成」→「プロジェクト」を選びます。 「Visual C++」の「Windows デスクトップ」をクリックし、 「Windowsコンソール アプリケーション」をクリックします。 「名前」を「hello」にします。保存されるファイルの場所を確認しておきます(既定では「C:\Users\(自分の名前)\source\repos」です)。 「ソリューションのディレクトリを作成」のチェックマークを外します。 「OK」ボタンを押します。

「hello.cpp」が開かれます。「.cpp」は厳密にいうと、C++のソースファイルですが、C言語とほとんど同じことができます。 次のようにhello.cppを編集しましょう。

#include "stdafx.h"

int main(void)
{
    printf("Hello, world\n");
    fflush(stdout);
    getchar();
    return 0;
}

「ファイル」メニューから「すべて保存」をクリック。 「デバッグ」メニューから「デバッグの開始」を選びます。 自動的にビルドが開始されます。もし間違い(エラー)があれば、エラーメッセージが表示されます。 エラーがなければ、プログラムが実行され、黒い画面で「Hello, world」が表示されます。 黒い画面でEnterキーを押せばプログラムは終了します。「getchar();」が入力待ちをします。 「fflush(stdout);」は、バッファにたまっている出力を押し流すためのものです。

左側の"stdafx.h"のアイコンをクリックして、"stdafx.h"の中身を確認しましょう。 "stdafx.h"は、「プリコンパイル済みヘッダ」という仕組みでヘッダをまとめてビルドを早くする仕組みです。

VS2017では、ソースは、プロジェクトやソリューションという単位で管理されます。 プロジェクトは、1つのプログラムファイルを作るためのまとまりで、 ソリューションは、1個以上のプロジェクトをまとめたものです。 ソースを編集したいときは、ソリューションファイル (.sln)を開きましょう。


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